かつて我が家にはジョディとシェリ―、2匹のヨークシャーテリアがいた。
私が18歳かそこらの頃、実家には今は亡きおばあちゃんと、姉カオリが住んでいた。
パパママと弟ナオトは、パパの海外転勤に同行し、
南半球の国へ行っていた。
とある日、ちょうど今と同じ季節だった。
私がバイト先へ向かうバスに揺られていると、
シェリーが庭からいなくなったと連絡が入った。
家は交通量のそこそこある国道沿いだ。
おばあちゃんのパニクリ方は半端なかった。
なにがどうして、どうやってシェリーがいなくなったかわからないが、
とにかく帰ってこなかった。
ジョディもシェリーも、散歩をする習慣がなかったため、
自宅に自ら舞い戻ってくることは期待できなかった。
留守を預かっていたおばあちゃんは、責任を感じ、
町の便利屋さんへシェリーの捜索をすぐさま依頼した。
金に糸目はつけない依頼だったので、
便利屋さんはアルバイトを増員し、町中にシェリーのポスターを貼りまくった。
シェリーは相変わらず見つからなかった。
諦めないといけないのかな、と落胆していると、目撃情報の電話が2,3日ごとに入る。
どうやらシェリーは国道沿いをさまよっているようだった。
そして、我が家の窓から見えるモノレール、
このモノレールの線路沿いで目撃情報が多いことから、
やっぱり家に帰ってきたいんだろうな、
探してあげなくちゃ、と私も必死に探しに出かけた。
ほどなくして、海外にいるママが突然帰国した。
帰国したママは、すぐに自転車とテープレコーダーを買ってきた。
そして・・・
120分テープ片面いっぱいに叫び続けた。
これを便利屋さんに渡して探してもらうためだそうだ。しかしママの1週間近くの滞在期間中も、シェリーは見つからなかった。
シェリーがいなくなってから2週間以上が経過し、
もうダメか、誰かが面倒見てくれてたらいいんだけど、と
おばあちゃんも私も、カオリも、海外の家族も、
みんながシェリーの帰宅を諦めかけた頃、
シェリーが見つかったと便利屋さんからの連絡が!
なんとシェリーは野良猫たちのボス猫に連れられて、
このおばあちゃんのお宅へゴハンを食べにくるというのだ。この連絡が入った翌日、塀の穴から入ってくるという猫軍団とシェリーを、
便利屋さんが網を持って待ちかまえ、
見事シェリーは御用となったわけだ。
梅雨が始まろうとしている季節だった。
雨に濡れて、全身にいろんな草や実をつけ、痩せ細ったシェリーが帰ってきた。
心労から解放されたおばあちゃんはその後入院し、
シェリーも入院し、ママの帰国費用、便利屋さんへの支払いや御礼やらやら、
目ん玉飛び出るほどのとんでもない出費となったようだが、
めでたしめでたし、だった!
その後10年我が家にいたシェリー。
窓の外を眺める姿に、家出中の大冒険を回想しているんじゃないのかしら、
お友達のボス猫に会いたいんじゃないのかしら、と思う私であった。
あったね~~。そんな事。
返信削除☆ヒロヒロ☆
削除ヒロと洗ったよね、シェリー。
シェリーかわいかったよぅぅ…。
シェリーに会いたくて泣きたくなることがあるくらい、
シェリーはかわいかったんだよぉぉ。
そんな事が有ったんですね。
返信削除まるでディズニー映画みたいです。野良猫のボスに連れられておばあちゃん家にご飯を貰いに行くなんてたくましいと言うか素晴らしい友情と言うか。
ワンちゃん好きの皆さんが総力挙げて捜索されたのが眼に浮かぶようです。
☆ハンペンの父ちゃんさん☆
削除本当、絵本みたいな話です。
シェリーは猫にお世話してもらって、我が家に帰ってくることが出来ました。
ボス猫だけあって、人格者だったのかもしれませんね。
はじめまして。
返信削除いつも楽しく拝見させて頂いています。
ヨーキーちゃん何はともあれ、無事に戻られて何よりでしたがドラマの様なお話。短編映画になりそうですww
中部地区に住んでいるグループを中部ビションズと呼んでいるんですが、しましまマシューのファンのグループでもあります。
特にここ↓が・・良かったらブログ読んでみて下さい(笑)
http://ameblo.jp/nonn111/entry-11527651726.html
☆みぽりんさん☆
削除ご覧頂いてありがとうございます。
中部ビションさん、なんですとー!!!
ヨシオが転勤したシャチホコの街の方もいらっしゃるのかな…それはやばい(笑)。
今後とも、しましましゅーをご贔屓にお願い致します♪