2013年4月10日水曜日

27.マシュー以前―妖怪めぐり(3)

以前、私は座敷童と遊んだ、という話をした。

 参考リンク:マシュー以前(2)

ある日、仕事中、とある入電があった。
たまに行く飲み屋のマスターからだった。

「いいから、なんとしてでも今日店に来い」

なんだろう、と思いながら帰りに寄ると、
なんとそこには“天狗と目が合った”と証言する女性がいた。

以前この店で、座敷童の一件を話していたのだろう。
仲間だと思われたか、店のマスターはこの女性に私を会わせたかったようだ。

彼女は関東某所の竹林で、天狗と目が合ったのだと鼻息荒く話してくれた。
だが、私は天狗の存在には懐疑的だった。
天狗は明らかに人間が創りあげた空想のものだと考えていたからだ。

が、なぜ彼女がその竹林にいたのか。


そうか、河童か!
なんだよ、ただの不思議ちゃんかと思ってた。
私も前から河童を探していてね・・・うんぬんかんぬん、
したらこないだ座敷童に出会っちゃったのね、と会話が弾んだ。

帰宅後、やはり天狗が気になってちょっと調べてみた。
すると天狗伝説のとても良い仮説があった。

それは“天狗ユダヤ人宣教師説”。


西洋人を見たことのなかった昔々の人が、
森の茂みの中に見つけたら、確かに、ふむ。
いいな、この仮説。


座敷童には後日談がある。
帰京した日、ヨシオは夜中、亀麿が部屋にいる気配を感じたという。
目を開けて起き上がろうとしたところ、
なんと亀麿に目隠しをされたというのだ。

ちなみに、亀麿と遊ぶと男性は出世をし、女性は玉の輿にのれるという。
今のところ、我々にそのようなことは起きていない。


念のため、こんな話ばかりしていると勘違いをされそうだが・・・
我々はとても健康的な生活を送っている。
精神もまったくもって健康!






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